Ｐ学生プロフィール　第23回　諸葛子瑜くん（沖縄県）

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Personal Data

「ぐずーよー、ちゅーがなびらー。」

　上の言葉は沖縄弁で「皆さん、こんにちは。」という意味である。数少ない沖縄県パズラーの中で、最も活躍していたのが諸葛子瑜くん（以下、子瑜くん）であった。彼女の地道な活躍がどんなものであったか、紹介するとしよう。

　1986（昭和61）年４月24日（254回）、PN『諸葛孔明の兄』で入学。子瑜くんのセリフが初めて掲載されたのはDDでもHRでもなく、私信コーナー（後のひろば）であった。沖縄県は毎中本社から最も遠かったこともあり、締切日までDD回答を投稿できなかった。その為子瑜くんは締切日をもっと長くして欲しいと紙面で訴えたのである。その為編集部は地域事情を考慮し、HRだけでもOKの許可を子瑜くんに与えたのであった。

　翌週の５月１日（255回）から、PNを『諸葛子瑜』にして投稿活動を本格的に開始。HRでも劉備玄徳くん（後のシャーロックホームズ・以下、ホームズくん・京都府）と手を組み、行動を共にすることが多くなった。この親しさが後にレズカップルへと発展していくのだが、ホームズくんが子瑜くんを誘うセリフが載る程度に終わっている。

　当時のDD紙面では、博士がDD回答に対して時折「ケケケ。」と薄ら笑いを浮かべるセリフが掲載されることがあった。これに目をつけた子瑜くんは６月５日（260回）の紙面で「沖縄のヤモリはケケケと鳴くんですよ、ホント！」と説明した。以後『沖縄ヤモリ』が博士のあだ名として使われる事が多くなり、DDでもこのネタの回答が目立つようになる。（私もこのネタでDD回答を送ったことがあるのだ。）

　６月26日（263回）には生徒会役員・内戦調停委員長に就任。これは中粗値安拾君（大分県）ケガの為長期休学に入り、この委員長の座が空席となってしまった。そこで急遽子瑜くんがその後を継ぐことになったのである。当時はHR内での戦争が盛んだったこともあり、子瑜くんは沖縄県内にある無人島を戦犯Ｐ学生の流刑地として提供した。

　1987（昭和62）年１月22日（292回）のHRでは、「博士をはっ倒せば角が立つ。戦争に棹させば泣かされる。男女交際を通せば『ウッシェー!!』だ。とにかく、この学園で生きている。」と、夏目漱石の短編小説『草枕』の冒頭文をパロディにしたセリフ（※）を載せている。

　３月に子瑜くんは京都でαスピカくん（京都府）・ホームズくんの２人と実際に会い、その模様が４月23日（304回）の紙面で掲載された。会話もかなり弾み、和気藹々のムードが紙面でも伝わっていた。そしてこの模様が後に、実際にＰ学生同士で集まって楽しく過ごす同窓会へと発展していくのである。当時は実際に会って話をするケースがほとんどなく、この出来事は同窓会のはしりと言っても過言ではない。

　子瑜くんは、その年の８月から休学に入り、1988（昭和63）年12月１日（385回）まで紙面に時々顔を出す程度の活躍に留める。私信コーナーでは、子瑜くんが所属する高校の放送部の番組制作コンクール出場を報告したりと、紙面外でもかなり活躍していた。1990（平成２）年４月19日（453回）に琉球大学への入学報告と同時に、正式に引退を宣言した。

　その後、『インターネットパズラー学園（現・ドルードル学園）』にも参加。2001（平成13）年９月23日にも当博物館11,111人目の来場者となり、インタビュー文が掲載されたのも諸君たちの記憶に新しいことであろう。子瑜くんのこれからの未来がサクセスストーリーとなるべく、頑張って欲しいものである。

※…2023（令和５）年６月27日に追記更新。HRでのセリフを追加した。草枕の冒頭文は「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

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