P学生プロフィール 第55回 森崎達幸君(京都府)

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Personal Data

PN・(敬称) 森崎達幸(君)
在籍都道府県 京都府
P学入学年月日 1987(昭和62)年4月23日(304回)
タイトル獲得数 DD出題回数 1回(520回)

ごほうび賞獲得回数 1回(365回)

パズル出題回数 7回(318回、325回、340回、362回、376回、504回、525回)

イラスト掲載回数 13回

「俺は多少のことではへこたれねぇし、いざとなりゃ戦争だってやってやるぜ!」と強気の意気込みで入学した森崎達幸君(以下、森崎君)。そんな彼がP学でどんな活躍をしてきたのであろうか…。

 1987(昭和62)年4月23日(304回)に入学した森崎君はHRで彼女を募集していたが、同じ京都府パズラーであるTを愛する少女くん(後の猛虎女帝・以下、女帝くん・京都府)とのやり取りが盛んになって交際が始まるようになる。
 彼女との縁は紙面内に限らず、1988(昭和63)年3月29日にαスピカくん(京都府)が主催する同窓会に2人とも参加した事もあって、紙面外でも長い付き合いが始まった。しかし同時にあんとわねっとちゃん(滋賀県)や間下きひろくん(奈良県)からも求愛された事もあって、一時は森崎君をめぐっての争奪戦に巻き込まれる場面もあった。

 またこの時から商売人として活躍するのだが、最初は耳セン屋として商売を行っていた。またパズル出題も1987年度だけでも3回出題した事で、森崎君の知名度は徐々に上がっていく。
 そして3月30日(350回)に相方役の神崎章君(以下、神崎君・京都府)が入学。神崎君は女性アレルギー持ちゆえに反男女交際派(HDK)に入ると宣言した事で「オレはバカな友を持ってしまったな。」とつぶやくのであった。以後森崎君が男女交際を推進する中で、対照的に神崎君は男女交際の反対を訴えていくのであるが、この2人にはもうひとつの関係があった。ま、それは最後に述べるけど…。

 5月5日(355回)には3代目生徒会長選に出馬を宣言。この時は森崎君を含め15人の立候補者がいた事でP学史上最大の激戦となるのだが、立候補者の1人である名門のお坊ちゃま君(後の名門の御曹司・以下、名坊君・東京都)に対抗心を燃やし「どっかのガキいじめを促進するぞ〜。」と公約に掲げて選挙に臨む。

 そして結果は41票の得票を得て森崎君が当選を果たす!この時のP学歴は1年5ヵ月であり、P学史上最短で生徒会長の座に就く事になったのである。会長としての初仕事はP学生からの意見を募集する『P学生BOX』を設置し、伊澤浩樹くん(山梨県)・手塚忍君(京都府)・慎くん(山口県)の3人を副会長に任命した。同時に8月23日には森崎君自ら同窓会を京都で開催する。
 10月27日(380回)のひろばでは会長選の心境を以下のように述べている。
「実は『会長になれば目立つだろう』って打算で会長に立候補したんだけど、当選しちまって学園長に期待されてると知って、やっとP学3代目生徒会長という肩書きの重さに気づいたんだ。だからオレは一生懸命頑張るから、協力してもらいたい。オレは新人さんと常連さんの間にいると思うから、両方の間のミゾを少しずつ埋めていきたい。」

 当時はスペースが4・5面完全見開きとなった事で前年より大勢のP学生が入学してきたが、中身のないHRの内容・キャラクターに個性のない新人P学生の増加・ひろばでの公私混同のPR多用によって内容は薄まり、常連P学生の間ではこの年度を『広くて、最悪の時代』と呼んでいた。森崎君はこうした事態を少しでも良い方向に持っていきたい思いがあったのだ。

 だが当然HRでは名坊君から下男呼ばわりされ、影慶君(埼玉県)からも不信任案を出される一幕もあった。同時に4代目会長は翌年の4月からスタートできるように段取りをしたいとひろばで公言する。3代目会長選の時はズルズルと日程が延びに伸びて、8月にようやく決まるという事態だった。そうした事態を繰り返させない為もあり、12月から立候補者を募集を始める。これにはP学生の間から「就任して半年も経ってないのに、まだ早いのでは?」と言う声もあったが…。

 しかし実は森崎君が高校受験を控えていた事もあり、会長としての仕事はもちろん投稿もままならなくなっていったのである。そして1989(平成元)年1月19日(391回)に休学宣言をする。
「どうも、森崎です。おれ、最近休みがちだし、P学生からのletterもたまりっぱなしで…。本当にP学に投稿するのも難しくなってきてます。おれって会長に立候補した時、自分が中3だった事を忘れてたんだ。今になってせっぱ詰まってきて、おれももう限界です。正直言って疲れてるんです。
 皆様期待に添えなくてすみません。結局3月いっぱいで何もしないままですが、会長を辞めさせていただくことにします…。」

 紙面で有名になった勢いで会長になれたまではよかったが、結局は竜頭蛇尾の政権に終わってしまった事は否めなかった。そんな訳で高校受験に専念する為に森崎君は休学したが、3月2日(396回)の紙面で高校合格の報告を行い、5月11日(406回)から本格的に復帰。HRでは6月1日(409回)から武器屋『森崎武器店』を開店し、陵西瞬くん(以下、瞬くん・京都府)と共に経営していく事で武器屋としてのイメージが定着するようになる。

 1990(平成2)年2月8日(444回)で森崎君は5代目会長選に出馬宣言。「立候補の理由は、もう一度やり直してみたいだけ。これに尽きる…。」と心境を語っていたが、この時の対抗馬は奇しくも女帝くんがいた事で熾烈な争いが繰り広げられた。しかし結果は得票数24票で、女帝くんの26票に敗れてしまう。
 その後瞬くんと共にP学本『1990 きみはここにいる』を発行。45人のP学生からの協力を得て制作され、自己PRにアンケート等で構成された本は1991(平成3)年春に完成。この本には私も制作に参加したのだが、非常に中身の濃い内容だったな〜。

 一方で武器屋としての森崎君も絶好調であった。女帝くんが理事長に人質として捕らわれてた際には武器半額キャンペーンを行ったりしたし、神崎君をめぐって求愛する女子P学生に対しては「神崎を1回10円でさわらせますよ〜。」とサービスを行ったり、「あきと付き合いたければ、うちでバイトやれば?」と勧誘していた。
 実は江戸川みーめくん(後の江戸川巡・大阪府)にも「みーめくん、ウチでバイトせぇへん?」と勧誘していたが、「ただ今品切れ中です。」とあしらわれた場面もあったのである。

 4月11日(503回)のひろばでは、この時のP学紙面に対して思う事を以下のように述べている。
「最近のP学ってP学生自身の特徴を挙げる事の出来るP学生(例・女帝くん→武器屋さん)が少なくなってきたなぁと思う。毎回同じセリフ=ワンパターンと思って決めてかかるのは良くないと思う。
 どんな事でもいいから「この人は?」と聞かれたら「ああ、○○の人だ」と言われるような事を持ってて損ではないと思う。」

 この意見に対して様々な意見が寄せられたのであるが、長く投稿を続けてきた事で彼なりの疑問点があったのだろう。

 その後は時折休学と復活を繰り返してきたが、1992(平成4)年3月5日(549回)に大学合格の報告を兼ねて復活宣言。しかし4月16日(555回)の投稿を最後に、神崎君と共に姿を消してしまったのである…。

 さて森崎君と神崎君の関係であるが…実は『1人2役』で投稿を続けていたのである。これに関しては森崎君のイラストを見ても、神崎君と一緒の場面が描かれていた事もあったし、同い年の設定であったから今から思えば「ああ、やっぱりそうだったんだな〜。」と感じた人もいたのではなかろうか。
 そしてこれは今だから明かせる事であるが、『森崎達幸』と名乗って投稿していたのは女子だったのだ!1991年3月30日に大阪で行われたP学10周年記念同窓会で、私は森崎君とお会いしたのだが…実際に会ってみると女子であり、しかも1人2役で投稿している事を知ってビックリしたのを今でも覚えている。今だから思うけど、本当は男に生まれてきたかった思いがあったんじゃないのかな〜?

 もちろんこの件を当時の紙面で語る事はタブー視されてきた。しかしP学が閉校し、毎日中学生新聞も休刊した今となっては時効成立同然と言う事で、公開に踏み切った。実は森崎くんの他にも『知られざるトリビア』を持つP学生はいるのであるが、いずれ回が進むにつれてそれが誰であるかを知る時が来るであろう…。

 もっとも1995(平成7)年3月30日に東京で行われた『第2回埼玉同窓会with関東もんパズラーミーティングVol.11』に出席していたしとう学園長も「P学も閉校するから、今更隠す事もないでしょう。」と語っていたしね…。


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