P学生プロフィール 第2回 シェリーちゃん(埼玉県)

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Personal Data

PN・(敬称)

シェリー(1986.8〜11・くん 1986.11〜・ちゃん

在籍都道府県

埼玉県

P学入学年月日

1986(昭和61)年8月7日(269回)

タイトル獲得数

DDパズル出題回数 3回(320回、329回、397回)

ごほうび賞獲得回数 1回(348回)

イラスト掲載回数 24回

P学標語掲載回数 1回(365回)

 さて、この辺でそろそろ第2回を載せることにしたが、やはり今回も誰にしようかと悩んだ。で、結論に出たのが私と同期入学のP学生である。そして、テーマを決めたところで真っ先に思いついたのがシェリーちゃんであった。
 入学当初、彼女の敬称は『くん』付けであったが、1986(昭和61)年11月27日(285回)から『ちゃん』に変更。引退まで『ちゃん』付けで掲載された。

 さて、彼女に最初の転機が訪れたのは翌年の1987(昭和62)年5月28日(309回)。この回のHRから現代古典君(以下、現古君・岐阜県)にラブコールを送り始めた。
 そして7月2日(314回)。現古君のDD出題の際に、おこくん(静岡県)も彼にラブコールを送ったのをきっかけに熾烈な現古君争奪戦が始まった。しかし7月30日(318回)に当時休学していた拳王君(東京都)が復帰した際、おこくんは拳王君に乗り換えてしまった為、この争奪戦は終わったかに見えた。

  ところが9月3日(323回)に拳王君が再び休学宣言した為、この争奪戦は再燃するかと思われた。しかしシェリーちゃんが一途な思いを貫き通した事もあり、10月15日(328回)には男女交際推進委員長を務めるあんとわねっとちゃん(滋賀県)から現古君・シェリーちゃんを公認カップルと認定を受けた。

 そして翌週の10月22日(329回)でのDDはシェリーちゃんが出題者だった事もあり、現古君からは【太陽に一番近いのは水星なんだ!僕たちの愛はあの両者の間のように熱いんだ!】と回答を受け、2人の中は安泰かと思われた。
329回問題図

 だが…一難去ってまた一難。11月12日(332回)に現古の彼女くん(大阪府)が2人の間に割って入り、事ある度に現古君につきまとうようになる。更にこの時期、当時男女交際禁止の促進を訴えていた硬派ロード君(千葉県)が現古君を攻撃していたこともあり、シェリーちゃんはますます窮地に追い詰められていくのである。

 この三角関係は翌年の1988(昭和63)年も続いた。2月11日(343回)のHRで現古君は「優柔不断で申し訳なかった。では、言いましょう……」と語ろうした時にシェリーちゃんは、「みんな!違うの。現古さんは優しすぎるから、だれも傷つけまいと一生懸命なのよ。」と現古君を気遣う場面が見られた。

 3月17日(348回)は現古の彼女くんがDD出題となったが、当然の事ながら大荒れの幕開けとなった。
 この様な中でシェリーちゃんは【しまい忘れたおだいり様の笏(しゃく)なの】でごほうび賞を獲得したが、これに対して現古の彼女くんは4月7日(351回)の紙面で「博士ッ。私の問題図(3月17日付)のごほうび賞がシェリーだって、どーいうことよ!!」と嫉妬していた。
348回問題図

 その後の三角関係がどうなったかと言うと…?(以下、ピンク文字はシェリーちゃん・青文字は現古君・オレンジ文字は現古の彼女くん)

1988 4・28(354回) 「皆さん応援ありがとう。でも現古先輩はお疲れのようなので、少し静かにしといてあげてね。」
「うるさいわねー。あんたは黙っててよッ。」

「ちょっとひと回りしてくらぁ。」
    5・26(358回) 「やめて!現古先輩の責任は私の責任。すべて私が悪いんです。」
「ふん!シェリーって本当はプレイガールなんじゃないの?」
「去れ去れー!!あのコは絶対誰にも渡さんッ。」
    6・16(361回) 「現古先輩、腕組んでいいですか?」
「オレ、1人の女しか愛せないんだ。不器用だからさ。」
「ぐすっ……。」

 こうした展開が続いていたが、現古君は大学受験に専念する為7月28日(367回)に休学宣言。シェリーちゃんは8月11日(369回)のHRで「私、よい子でちゃんとお留守番しています……」と現古君の復帰を待つ一方、現古の彼女くんは8月18日(370回)にフランスへ旅立ってしまった。

 余りにも淋し過ぎる幕切れとなってしまったが、現古君は大学に合格した事で、休学から8ヵ月後の1989(平成元)年3月9日(397回)に復帰。その日はシェリーちゃんのDD出題日という事もあり、「シェリーちゃん、お久しぶりっ。会いたかったよ〜。博士には会いたくなかったよーん。」と開口一番で彼女に復帰報告をした。
 ところが冒頭では下ネタ回答をするP学生が多く、「ぐすん。マジメに答えてッ。」と涙ぐむ場面があり、現古君は「このコの純粋な気持ちを踏みにじりおって。許せん!」と怒りをあらわにする場面も見られた。
397回問題図

 4月6日(401回)のHRでは「シェリーちゃん、子供早く作ろ。ネ。」とシェリーちゃんに迫ってただけに、当の彼女も「きゃっ。びっくり!」と驚いていた。しかし2人の蜜月も長くは続かず、4月20日(403回)に現古君は新聞を止められた事情により引退を余儀なくされてしまう。

 シェリーちゃんのもう1つの顔と言えば、関東同窓会の初代支部長として手腕を振るったことであろう。関東での最初の同窓会は1988年の春、後楽園ゆうえんちで開かれた。ちなみにこの同窓会の主催者は瑠璃姫くん(神奈川県)であり、シェリーちゃんは参加していない。

 そしてこの年、彼女は最初支部長でなく、『同窓会幹事審査委員長』に立候補。同窓会が盛り上がっている今、ダブって同窓会の予定を立ててしまうことがありうるからという理由で立候補していた。その反面で、問題や事故が発生した時に責任が取れるのかどうか…という思いもあり、同窓会支部長に就任する事に当時は抵抗感を感じていた。
 しかし、他P学生から関東支部長にシェリーちゃんを推す声が強く、さらに当時支部長に立候補していた影慶君(埼玉県)からも推薦され、6月30日(363回)に彼女が初代関東同窓会支部長の座に就くことになったのである。

 就任したシェリーちゃんが最初にやったことは、同窓会の会員募集であった。最もP学生の多い地域だったからなのか、彼女の魅力に引かれたのか、なんと50人ものP学生が申し込んで来たのである。ちなみにその中には1度しかP学に載ったことのない人までもいた。

 そして1989年5月7日、支部長に就任して最初で最後の同窓会が東京にて行われた。参加人数は16人と多めで、この中には当時中村主水君(後のたか龍β・以下、主水君・東京都)もいた。結構盛り上がり、チョコの銀紙で作った折り鶴を毎中編集部に送ろうとしたところ、彼女の自宅で捨てられてしまったと言うエピソードが残っている。

 その3ヵ月後には、初の支部通信『関東支部通信』(そのまんまやないかい…。)が完成。内容は5月に行われた同窓会の模様・第272回DDとパズル・インフォメーションであった。当初は年6回・偶数月1日で発行の予定にしていたようである。
 しかし10月に第2号を出した直後、シェリーちゃんは個人的な事情により引退。この引退は関係者だけでなく、多くのP学生たちにショックをもたらしたことは確かである。その2ヵ月後、主水君がP学生から反対なしの承認を得て2代目支部長に就任することになる。

 なおシェリーちゃんは1991(平成3)年3月21日(500回)の紙面でゲスト参加。ひろばでのメッセージでは「ねえっ、たまには博士にちゃんとしたあいさつしてもらおっ。ほらっ、タイが曲がってるよ。」と博士を気遣っておきながら、DDでは「今日は袋だたきを覚悟しといてね。」と博士に容赦しない姿勢も表れていた。ちなみに、この回のシェリーちゃんのセリフの後には現古君のセリフが掲載されたのも、かつての縁なのかもしれない(笑)。

 そして1995(平成7)年3月30日に行われた第2回埼玉同窓会With関東もんパズラーミーティングVol.11の席では、同窓会支部長に就任した時の心境を次のように語っている。

「…支部長みたいなものを作ろうと言う話が出て、『シェリーさん、なればいいじゃない!』って言われていつの間にか多数決でなってたんですよね。
 で、当時反対派とかもいて、私も反対派だったんですよ。と言うのは未成年で、誰も責任取れないようなことを人にやらせるのが許せなかったんですよ。自分も未成年だったから、責任取れないようなことをして自分で偉そうなことをするのが大ッキライだったから。最悪の場合になる可能性があって、当時は同窓会がはやった走りだったから1人でも1つの団体でも事故起こしたら、絶対新聞は悪く書くからそういうことは絶対しないという風に決めてたのね。
 だから結構集まる人数も限られたのね。会員の中から自分が知ってる子しか呼んでなかったもの。来る方は責任を持ってやって欲しいし、やる方も自分が全部責任取れるようなことだけをやるのは無理なんですよ…。」

 ようせい社の社長くん(岐阜県)とともに、ハートフルパズラーに挙げられるシェリーちゃんだが、彼女の温かい心があってこそ多くのP学生たちに支持されたのではないだろうか。そして人気のもう1つの要因はイラストがうまいことも挙げられ、これは後の渡空燕丸くん(後の★★★★・愛媛県)にも同じ事が言える。

※…2016(平成28)年8月17日に追記編集あり。現古君のプロフィール掲載に伴い、大幅な加筆編集を行った。


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