Ｐ学生プロフィール　第11回　中村主水君（東京都）

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Personal Data

一掛け二掛け三掛けて、仕掛けて殺して日が暮れて、
橋の欄干腰おろし、遥か向こうをながむればこの世はつらい事ばかり。
片手に線香、花を持ち、おっさん、おっさん何処行くの。
私は必殺仕事人、中村主水と申します。
「それで今日は　何処のどいつを殺ってくれと　おっしゃるんで。」

朝日放送制作『必殺仕事人』オープニングナレーションより（ナレーション・芥川隆行　台詞・藤田まこと）

　南町奉行所平同心という表の顔と、金で晴らせぬ恨みを晴らす闇の殺し屋という裏の顔を持つ男・中村主水（なかむらもんど）。このPNで活躍したＰ学生こそ関東で１・２を争うＰ学生であったと言っても過言ではない。

　1985（昭和60）年、この時のHRでは必殺シリーズの登場人物をPNに持つＰ学生が活躍していた。飾り職人の秀くん（以下、秀くん）・ゴム紐屋の竜くん（以下、竜くん）・ひかる順之助君（以下、順之助君）、京本樹さま君（以下、樹さま君）。彼ら４人がHRで活躍する中、中村主水君（以下、主水君）は９月５日（222回）に入学した。

　入学当初は他Ｐ学生にツッコミを入れる程度の活躍であったが、10月31日（230回）から本格的に投稿を開始。11月21日（233回）には書記に立候補するが、東京ハレツ君（大阪府）・堂々すばるくん（岡山県）との決選投票の末、僅差で敗れてしまう。

　しかしHR内では秀くんと手を組み、裏稼業の実行に力を入れていく。そしてこれが1986（昭和61）年１月23日（241回）、秀くんの呼びかけにより『必殺同盟』を結成。前出の竜くん・順之助君・樹さま君もこれに加わり、HRでミーハーパズラーの排斥に力を入れていた。
　そして主水君は秀くんに対し、新人Ｐ学生いびりをやめるように説得。これが効を奏し、４月24日（254回）に新人Ｐ学生いびりをやめ、５月８日（256回）には秀くんからデートに誘われるようになるなどカップルで付き合うようになるまで発展する。

　ところが10月23日（280回）、主水君は突然休学を宣言。これには彼の休学を惜しむ声が多く出たが、秀くんも主水君の後を追うかのように休学してしまう。必殺同盟自体は竜くんを中心に活動を続けていくが、1987（昭和62）年にその勢いは衰退してしまう。

　1988（昭和63）年６月30日（363回）、１年半休学を続けていた主水君はこの回に復活する。残念ながら秀くんを始めとする当初のメンバーたちはすでに引退してしまったが、８月18日（370回）に主水君自らリーダーとなって『必殺同盟』を旗揚げする。
　この呼びかけに原ボウくん（東京都）・綾光くん（神奈川県）・シバ君（滋賀県）・信乃くん（京都府）が加入。10月20日（382回）にはオプ君（山梨県）を攻撃目標にして一戦交えることになる。

　11月10日（382回）では、MAT☆MAX君（後のMAT松楠君・以下、MAT君・岡山県）が文章を並び直し、余分な文字を除いてＰ学生のPNを当てる『入れ替えパズル』を出題し、このパズルでは主水君のPNも使われていた。
　ところが彼のPNを使った文章『あら　床みな沈む』を並び替えて文字を一文字除くと、『なかむらしゅみず』と誤読した読み方で出題されたエピソードが残っている。この誤読に限らず、『しゅすい』・『おもみず』等、いろいろ間違えて呼ばれていたようであった。

　更に12月22日（388回）には、「イキがってんじゃねーッ。元スケベビッチの分際で！」と影慶君（後のビッチ・埼玉県）とケンカするようになり、このケンカは以後３年近くも続いた。1989（平成元）年３月２日（396回）には城戸伊織くん（以下、城戸くん・千葉県）率いる聖闘士同盟から宣戦布告を受ける。この時のメンバーは紺屋の弥生くんと藤井美奈恵くん（ともに東京都）が加わり、この戦いは半年近く続いた（以下、青文字は主水君・赤文字は影慶君）。

　ところが６月１日（409回）に、影慶君が突然引退宣言。彼の職場仲間の翔雀君（東京都）が後を継ぎ、主水君に戦いを挑んだ。当時の時事ネタ（連続幼女誘拐殺人事件犯・宮崎勤に関する話題）で互いにけなし合っていたが、11月23日（434回）に正体が影慶君と判明。彼とのドタバタ抗争は続いたのであった。

　必殺同盟の活躍は紙面内だけではなかった。２月頃に機関紙『必殺必中　かわら書』の制作を発表。３月には関東同窓会決行委員に立候補する。しかし前者は後に軍団・集団のマンネリ化による活動自粛の為中断、後者も諸事情により辞退せざるを得なくなってしまった。
　だが４月上旬には主水君が初めて主催した同窓会『必殺集い屋稼業　Vol.1』を開催する。８月24日にも『必殺集い屋稼業　Vol.2』を開催し、毎中編集部へ遊びに行ったりと大いに盛り上がった。

　そして彼にとっての最大の転機が11月に訪れる。初代関東同窓会支部長のシェリーちゃん（埼玉県）が10月26日（430回）付でＰ学を引退したのをきっかけに、主水君は11月16日（433回）付のひろばでこの役職に立候補した。その結果全員から反対なしの承認を得て、12月７日（436回）に正式に２代目支部長の座に就いたのである。

　1990（平成２）年に入ると、主水君は関東同窓会支部長として手腕を発揮し始める。２月には関東支部名簿の作成、５月には『関東もんパズラーミーティングVol.1』を開催した。この同窓会は当初としまえんで楽しく行われるはずだったが、当日雨に見まわれた為サンシャイン60見学・影慶君の勤務する東急電鉄自由ヶ丘駅訪問で盛り上がった。
　以後『関東もんパズラーミーティング』は毎年春と夏に行われ、関東地区だけでなく他の地区からのＰ学生の参加者も増えていったのである。

　更にHRでの影慶君（この年の６月からビッチと改名。）との抗争も、影の声君（福岡県）・MAT君・青柳ういろう君（以下、ういろう君・広島県）が介入し、『大人気ない５人組』のドタバタ騒動に発展していった。また星月夜諾くん（後の逢瀬諾・神奈川県）から必殺シリーズに登場する主水の義母・せん（菅井きん・役）の名ゼリフ「ムコ殿！」で突っ込まれる一幕も見られた（以下、オレンジ文字は影の声君・紫文字はういろう君・緑文字はMAT君）。

　しかし主水君はこの時期からHRでの軍団・集団のマンネリ化、紙面構成に対して不満を抱いていた。２月８日（444回）にはHRにテーマ討論会を新設することに対して批判の意見がひろばで掲載されるなど、彼の不満は徐々に蓄積していく。
　そして６月14日（461回）、主水君の蓄積された不満はHRに対する過激発言文の掲載で一気に爆発する。その過激発言文の内容は以下のようなものであった。

「ケッ、最近のHRはいったいどうしたんだ!?まったく面白くねェじゃねェーかー!!オレも４年半Ｐ学やってるけど、こんなのは初めてだ！まったくもってマンネリだ！（でもそれはHRに小見出しをつけた事務局の方にも責任があると思う。）このままだと来年10周年を境にＰ学はつぶれちまうぜ！
　今のＰ学のほとんど（あてはまってないのもいる）がセリフに個性がなく、毎回同じようなカッコつけたセリフしか書いてこない。これじゃHR、いやＰ学全体がパワーダウン化するのも当然の事だ。多分このことに気付いているヤツも大勢いるだろうが、今こそＰ学パワーダウン化歯止めをかける時じゃねェのかい!?それだったらプライドなんか捨てちまえよ！

　オレが思うにHRのマンネリ化の一つに『軍団・集団の作りすぎ』が挙げられる。いつもＰ学のHRを見て思うのは「もうQD（九州同盟）もHDK（反男女交際派）もDK（男女交際派）もいらない!!」つうことだ。同じ事を２年も３年もやってりゃ、マンネリにもなるぜ。
　特に夜霧（鹿児島県）、お前だよ、お前！４月26日付（454回）のひろばでのハガキの『目立つ為にQDに入ろう!!』だと？じゃあ聞くがQDに入れば絶対に目立てるつう保証はあるのか!?あるんだったら目の前で見てェもんだな。

　それより個人VS個人（キグナス（滋賀県）VSハンマー百ｔ（以下、百ｔ君・東京都）、まみ（三重県）VS佑幻覚（兵庫県）etc）の対決の方が今一番面白いんだぜ!!結論から言わせてもらえば、集団は一切解散してまた一から個人VS個人の戦争を始めれば、HRいやＰ学の活性化にもつながるはずだぜ!!オレに言わせりゃQDは腰抜けだ！徒党を組ませりゃ強いが一人一人だと何にもできねェ。夜霧よ、言い返せるか？（注・これはQDにケンカを売っているのではない。）

　今これを読んでる全Ｐ学生たち、これについて何か意見や反論があったらHRやひろばへ送ってくれ！とことんまで話してみようじゃねェか!?最後に一つ言っておく。オレは逃げも隠れもしねェぜ!!」（一部加筆修正あり。）

　この過激発言に多くのＰ学生からの反論・意見が載り、主水君の意見に賛成だったのはベテランＰ学生を中心とした少数派であった為、ベテラン常連と中堅・新人Ｐ学生たちとの世代の食い違いを感じさせていた。

　その後のHRの紙面では、11月15日（483回）からJNSC（日本ナチス支援会）党首のルドルフ・ヘス君（広島県）を、1991（平成３）年４月18日（504回）からは大日如来君（後の軍司將軍・宮城県）をそれぞれ攻撃。さらに半年ほど休学していたういろう君が５月30日（510回）に復帰し、同時に主水君に対して宣戦布告した。

　そしてこの年、主水君は３月28日（501回）に第３回Ｐ学祭実行委員長に就任する。退魔士メスロン君（以下、メスロン君・埼玉県）・藤のの乃くん（茨城県）、河川零くん（大阪府）をスタッフに加え、５月30日（510回）に意見募集を開始。意見がなかなか来ない為苦労した面もあったが、何とかまとめて準備に入ろうとした時、最大のアクシデントが主水君を襲う。
　８月下旬に交通事故に遭い、休学せざるを得なくなってしまったのである。しかし、実行委員たちによって準備は滞りなく進み、11月７日（533回）から２週間にかけて『サインもハートも「Ｐ」』をテーマに開催された。主な内容は次の通りである。

　Ｐ学祭の時は入院中にもかかわらず、自ら筆をとって描いた伝言板のメッセージを掲載。交通事故というアクシデントにより途中降板せざるを得なくなったのが非常に悔やまれると主水君は語っていたが、ロールシャッハ式DDが成功したのは大きな成果といえるのではなかろうか。（ただ、白黒反転DD・ペアイラストは評判がイマイチだったけど。）

12月19日（539回）から完全復活し、1992（平成４）年１月16日（542回）にはMr.Mr.君（以下、Mr2君・愛知県）からHRで攻撃を受けた。これに対して主水君は彼が愛知県春日井市在住であることに目をつけ、３月19日（551回）に「黙んなッ、春日井原人！」と反論。 　同時に、主水君が広島県パズラーからの嘲笑を浴びながらういろう君に始末される『死亡予告イラスト』をこの回に掲載した。３月26日（552回）のHRではこの様に死亡するはずだったのだが、どういう訳かかつての仇敵・ビッチ君に撃たれて主水君は死亡してしまう。 　だが死亡＝引退と言うわけではなかった。これは主水君が今までのキャラクター性を180度転換すべく行ったイベントであり、４月９日（554回）にはPNを『Ｄ万隆龍』（以下、Ｄ万君）と改名。４月23日（556回）には広島県パズラーを抹殺すべく、大暴れする。 　ちなみにこのPNの由来だが、『Ｄ万』…業界用語で２万を指す言葉　『隆』…歌手・やしきたかじんの本名（家鋪隆仁）の一文字から　『龍』…タレント・上岡龍太郎の一文字からそれぞれ組み合わせたオリジナルPNなのである。

　Ｄ万君が巻き起こしたこの騒動には、私・稲川やういろう君の他に革命戦士君（以下、革戦君）・前瀬あすなくん（ともに広島県）はもちろんのこと、片山臥竜君（以下、臥竜君・東京都）土方歳三君（兵庫県）などが介入したり巻き込まれたりと、複雑化していった。

　途中６月25日（565回）から１ヵ月の間休学するが、泥沼化していく対立はＤ万君が「稲川とういろうは実は裏でデキてるのではないか？」と言う噂まで飛び交わせるまでに発展した。その後、Ｄ万君の手で12月３日（587回）に人類史上最悪のホモ結婚式を開催。私・稲川とういろう君をホモのカップルに仕立て上げ、結婚させてしまった。12月24日（590回）のひろばでは、その感想で盛り上がる中で「えっ、オレ何かやったっけ？ちょっと記憶にないなあ。」としらばっくれていた。
　その後すぐに２人は離婚。Ｄ万君の方は臥竜君との関係が噂され一時は結婚話まで持ち上がったが、両者共に否定した。その時のやり取りは以下の通り（以下、茶文字は臥竜君）。

　こうして『犬も食わない』ドタバタ騒動は、1993年（平成５）年３月25日（602回）に臥竜君が引退するまで続いたのである。

　同窓会関東支部の方は、1993年度から新しく副支部長のポストもつけ、樹里くん（東京都）が就任。彼女と二人三脚で『関東もんパズラーミーティング』の開催に力を入れた。
　そしてHRの方は、５月20日（609回）には風紀委員長に就任。この年度の生徒会長に就任したようせい社の社長くん（以下、よう社くん・岐阜県）のリコール活動を盛んに行う。もちろん攻撃の矛先は副会長を務めていたういろう君やMr²君にも向け、後醍醐天皇（大阪府）率いるＰ学軍も介入する程の内輪もめに発展するのである。Mr²君からは「これが風紀委員長？風紀乱行の元凶じゃないか！」と扱き下ろされた。

　７月29日（619回）にはPNを『怪傑たか龍』（以下、たか龍君）と改名。しかし９月30日（628回）から半年間休学し、1994（平成６）年３月３日（647回）にPNを『たか龍β』と改名して再スタート。この時、『老人会』を旗揚げしたういろう君を徹底的に攻撃する。
　また、４月28日（655回）のHRでういろう君が副会長印を落としてしまい、これを拾ったたか龍君が５月19日（658回）に副会長立候補を宣言する。しかし、９代目会長の渡空燕丸くん（後の★★★★・愛媛県）が副会長を後醍醐天皇・革戦君を指名した為結局受け入れられなかった。それでもたか龍君はひるまず、「誰がなんと言おうが、オレが副会長だ！」と叫んでいたのである。

	８月25日（672回）から再び休学するが、1995（平成７年）３月９日（698回）に復帰。しかしこの時は毎中版のＰ学閉校が発表されていた為、思う存分暴れるにはあまりにも遅すぎる復活であった。それでもたか龍君は３月16日（699回）のDD（この回の出題者は奇しくもういろう君だった。）で【神様が天国から兵庫の被災地へ水を補給してくれます】の回答でごほうび賞を獲得した。 　３月30日での卒業式の伝言板では「Ｐ学はまだ終わりではない。これからの同人誌版Ｐ学に期待しようじゃないか！」と熱いメッセージを送った。
699回問題図

　そして卒業式と同じ日に行われた『第２回埼玉同窓会with関東もんパズラーミーティングVol.11』ではしとう学園長をゲストに招いた他、初代関東同窓会支部長のシェリーちゃんも参加。参加Ｐ学生も31人と過去最高の集まりを見せた。同窓会の内容も自己紹介・クイズコーナー・同人誌版Ｐ学園のコーナーで大いに盛り上がり、３代目支部長の座をメスロン君に引き継ぐ『感動の引継ぎ式』で幕を閉じたのであった。

　途中の休学によるブランクが何度かあったものの、９年半近くもＰ学で活躍。彼のＰ学に対する情熱は他の誰にも負けないものがあったが、あまりに熱心になり過ぎたゆえ紙面外では他のＰ学生とのトラブルが絶えなかった。特に同窓会では近畿地区パズラーとのトラブルが長期化。近畿同窓会への出入り禁止はもちろん、1994年８月７日に行われた全国同窓会の参加を断られてしまった。
　またよう社くんともＰ学本や同窓会でトラブルを起こしてしまい、彼女から絶縁状を送りつけられた。更に関東同窓会の方もＰ学閉校後、必要以上のアドバイスやダメ出しを行ってしまった事で締め出されてしまう。近畿・中部同窓会を出入り禁止となった影慶君と同じ轍を踏んでしまったのだ。

　1999（平成11）年に彼はPNを元の『中村主水』（以下、主水君）に戻し、MAT君の『インターネットパズラー学園（現・ドルードル学園 以下、Ｄ学）』に参加。過去のトラブルを起こした自分自身と決別することを宣言し、DDに投稿していた。

　2001（平成13）年12月に『ドルードル学園』と改称した際、主水君だけは「Ｐ学の灯火を消さないで頂きたい！」と書き込んでいた。ネットの場でも紙面時代から続けていた過激なセリフを乱発するキャラクターであり続けていたが、誤解を招きかねないだけに通用しなくなっていた。
　現にMAT君が運営するサイト『五目八方』の中にある『桶屋の論理（リレー形式でネタを投稿するコーナー）』では、『↑のヤツは○○だぜ！』などとＰ学伝言板の要領で書き込んだ為、MAT君から注意を受ける羽目になってしまった。

　更に当時Ｄ学に設けられていた『パズラーチャット』内でやりとりしていた際、主水君の独り善がりな同窓会の段取りをめぐってトラブルを起こしてしまう。この事態にかつてのOB・OG（その中にはういろう君や私・稲川も含む）が激怒。その後は謝罪しない上に自暴自棄になってチャットを荒らす蛮行により、2003（平成15）年秋頃に追放される形で姿を消してしまった。
　1994年４月28日（655回）に５度目のDD出題を行った際、Mr²君から「こうやって、人間はクズになっていきます。」と前フリで突っ込まれたが、本当にその言葉通りとなってしまったのである。ネット上で『熱心になり過ぎたゆえの過ち』を繰り返さなければ、信頼を完全に失う事はなかったのに…。

※…2004（平成16）年２月11日に追記編集あり。
※…2023（令和５）年４月３日に再追記編集。影慶君のプロフィール掲載に伴い、HRでのやり取りなどを追加した。

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