熊耳武緒君（宮城県）

PN・（敬称）	熊耳武緒（君）
在籍都道府県	宮城県
Ｐ学入学年月日	1990（平成２）年６月21日（462回）
タイトル獲得数	DDパズル出題回数　１回（484回）ごほうび賞獲得回数　２回（463回、489回）パズル掲載回数　１回（492回）イラスト掲載回数　３回標語掲載回数　２回（486回、498回）

　ここで質問。今回紹介するこのＰ学生のPNの読み方は？……チ～ン時間切れ。正解は『くまがみたけを』と読むのである。苗字で苦戦した人もいると思うけど、元ネタ（ゆうきまさみ原作の『機動警察パトレイバー』）を知っている人ならすぐに分かったのではないだろうか。今回はその熊耳武緒君（以下、熊耳君）が１年にも満たなかったＰ学生活の中で、いかに活躍してきたかを紹介しよう。

　熊耳君が入学してから１週間後の６月28日（463回）、いきなりごほうび賞を獲得する。この快挙に周囲のＰ学生たちはもちろん、彼自身も驚いていた。それからというものの、毎週平均20～30個のDD解答を送るようになり、DDの活性化に力を入れていく。彼は、風船君（後のWinず・大阪府）やF15イーグル君（長野県）のように違った見方による解答を目指していた為、ひろばでも熊耳君のDD解答を高く評価する声も出始める。

　しかしこの頃、大日如来君（後の軍司將軍・以下、大日君・宮城県）が「１人のDD解答が２個以上載るのは、他のＰ学生の分が載らないので不公平だ！」という意見もあり、ひろばでもこの件に関して賛否両論の議論が繰り広げられた。熊耳君もこれに対し、以下のように反論している。

「同県民だからって反論しないわけにはいきません。言いたいことだけは言わせてもらいます。１人２答は不公平なんて簡単に言ってくれますね。名誉・権利だなんて言葉を軽はずみに使わないで欲しいです。どれだけ重い一言だかをよく自覚してから言って下さい。
　Ｐ学を改革するなんてうわべだけの話だけではないのですか？（中略）悔しかったらはい上がって下さい。答えを人一倍考えて下さい。１人２答というのはむしろその努力を認め、高く評価するべきなのではないのですか？たいして答えも考えない人が本気でDDを考えている人に対して失礼だと思わないんですか？
　僕は新人です。しかし、常連になりたいという一心で答えをたくさん考え、やっと２つ載るようになったんです。僕のような新人にできて、みなさんにできないはずはないと思います…。（以下略）」

　余談になるが、熊耳君は大日君の弟であることはあまり知られていない。私はこの２人の関係を知った時は非常に驚いたが、実兄に対してこれだけ歯に衣着せぬ意見を言えるのはスゴイと思った。
　ただ12月６日（486回）の紙面では、11月８日（482回）に牙沢ジョー君（大阪府）が下ネタ混じりのDD100答をしたことに対し、兄弟そろってこれを批判する意見が載っていた。

　それはさて置き、熊耳君はDDだけでなくHRの方でも活躍した。この時のHRは大日君率いる『仏』と天空神君（愛媛県）の『神』との『神仏戦争』が盛んになっていた。後にこの戦いは六道魔王君（後の北六道・北海道）や魔導士ガルシス君（岐阜県）も介入するようになり、熊耳君も９月６日（473回）に『仏』メンバーの薬師如来君（宮城県）から攻撃を受け、この争いにかかわるようになる。

　1991（平成３）年になると、この争いに巫女くん（後の葵魚・鳥取県）、傭兵オグマ君（愛知県）、退魔士メスロン君（埼玉県）も介入。熊耳君はこの３人を攻撃し始めるが、特に巫女くんを集中的に攻撃していた為、彼女が慕う天空神君を怒らせてしまう。これにより、神仏戦争はますます複雑化していき、「神も仏もみんな敵だ！」という状況までになってしまう。

　しかしこのような争いが続く中、熊耳君は４月４日（502回）に引退してしまう。「DDの解答が出てこなくなってしまった為」というのが理由であったが、この年の10大ニュースの中で彼の引退を惜しむ声も寄せられた。花火のように現れて、煙のように消えてしまったＰ学歴であったが、その間に熊耳君がDDで見せた姿勢は、後のＰ学生たちの手本となるものであったことは確かである。

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