Ｐ学生プロフィール　第19回　KKK君（北海道）

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Personal Data

　皆さん、大変お待たせしました！『Ｐ学生プロフィール』のリクエスト投票の第１位となったKKK君のプロフィールが、ようやく公開できるようになった。今回紹介するKKK君はＰ学史上、数多くのPNを持つＰ学生である。同時に光と陰の両面も併せ持つＰ学生でもあった。彼の生き様がどのようなものであったか、じっくり紹介するとしよう。

　1984（昭和59）年10月18日（177回）、PN『英雄ペルセウス』で入学（以下、ペルセウス君）。彼が入学した当時はタイトルも『あなたもパズラー』の時代であり、この頃は東京ハレツ君（以下、ハレツ君・大阪府）をはじめとする小学生パズラーの台頭が著しかった。これを見たペルセウス君は小学生パズラーの追放に力を入れるようになり、ハレツ君との対立が始まった。

　更にペルセウス君は追放運動の矛先を女子Ｐ学生にも向け、男尊女卑路線を歩むようになる。これが後にお銀くん（愛知県）や万金丹あんくん（後のαスピカ・以下、スピカくん・京都府）との対立を生み、後にハレツ君やロンメル将軍君（以下、ロンメル君・岡山県）も介入する泥沼争いに発展した。特にスピカくんとは、次第にケンカ相手として付き合っていくようになるのである。

　1985（昭和60）年１月31日（191回）、NOくん（福岡県）の提案でＰ学に生徒会を設立しようと呼びかけたところに、ペルセウス君はすかさず目をつける。この選挙で生徒会長に相応しい人を決めるべく、彼自ら生徒会長選を仕切った。しかし、いざ票を集めてみれば自分のPNを書いたＰ学生たちがあまりにも多すぎた為、選出無効となってしまう。

　２月14日（193回）にはPNを『バッファローマングレート』と改名（以下、バッファローマン君）。２月28日（195回）の紙面では、「中３の皆様、受験を頑張って下さい。高校に入ってもドルードルを忘れないでね。」と高校受験を受けるＰ学生に激励のメッセージを送った。彼がとった行動には博士も「チミ、今回は珍しく言いこと言うじゃないの。」と褒めていたのである。

　４月11日（201回）には生徒会長選挙のやり直しを行い、今度は自分以外のＰ学生を選ぶ『推薦投票制』で投票することに決定。その結果、初代生徒会長に特撮アニメ君（以下、特ア君・滋賀県）、副会長にNOくんが決定。以後、生徒会長選挙は年１回で行われるようになり、陰で支えたバッファローマン君の活動が報われたのである。

　さて、この頃になるとタイトルも『パズラー学園』と改名され、HRも新しく設けられたが、お銀くんやスピカくんとの争いは激化する一方であった。特にこの頃のお銀くんは同級生であった小菜女くん（愛知県）と手を組み、Ｐ学を我が物顔で暴れていた。これに対しバッファローマン君は馬場Jr君（岡山県）と手を組み、彼女たちに対抗するようになる。

　この時のスピカくんとのやり取りは、以下の通り（以下、青文字はバッファローマン君（PNを頻繁に改名するが、青文字で通す）・緑文字はスピカくん）。

	また、博士に対しても攻撃の手を緩めなかった。５月30日（208回）のDDでは、バッファローマン君のDD回答【イモ虫の雪ダルマ】がごほうび賞候補に挙げられたにもかかわらず、博士を殴ったことが理由で却下されてしまう。これにはもちろんバッファローマン君は激怒し、執拗に博士をいじめてごほうび賞を要求するが、覆ることはなかった。 　ちなみにこの回のごほうび賞は後日編集部で協議の結果、ぼくドンちゃん（大阪府）の【エチオピア救援に出かけるブタマンの列】となった。
208回問題図

　７月18日（215回）からバッファローマン君は休学に入る。しばらくたっても出てこないバッファローマン君に業を煮やしたスピカくんは復帰を呼びかけるが、12月５日（235回）に復帰。この時のケンカ相手はスピカくんやハレツ君だけでなく、拳王君（東京都）に対しても盛んに争いを続けていくのである。

　このような状況が続く中、1986（昭和61）年２月20日（245回）にPNを『KKK』と改名（以下、KKK君）。この時彼がとった行動は、都道府県名と学年を隠しての投稿であった。この投稿により、『正体不明のＰ学生』のイメージがKKK君につくようになる。
　スピカくんとのケンカも、４月17日（253回）のHRで「心配するな。野牛の穴はこのKKKが埋めてやるさ。」と彼女に声をかけたのがきっかけで、再び盛り上がる。DDでは博士の代わりに「次いけッ。」のセリフを連発してDD回答を勝手に仕切ったりしていた。

　1987（昭和62）１月８日（290回）に発表された『カムバックして欲しいＰ学生ランキング』では、バッファローマングレート君が第３位に選ばれた。『バッファローマングレート』はKKK君の旧PNであったが、この時点ではKKK君は自らの過去を明かすことはなかった。しかしその翌年に自らの過去を明かすのだが、それに関しては後程詳しく解説する。

　３月26日（300回）に特ア君が引退したのをきっかけに、Ｐ学では２代目生徒会長選挙の話題で盛り上がり始めた。これに目をつけたKKK君は４月16日（303回）に出馬宣言。同時にハレツ君・伊沢浩樹くん（以下、浩樹くん・山梨県）・イダテン君（後のずうとるび・千葉県）が生徒会長に立候補し、この４人で選挙が行われることになった。

　この時のKKK君は当時HRで流行していた『男女交際の自由化』を公約に掲げた。その手始めとしてHRで『集団見合い』を行い、カップル誕生の促進を行う。しかし、当時男女交際を猛烈に反対していた博士はこの企画に反対し、投稿されたはがきを全て捨てる妨害活動によってカップル誕生は実現しなかった。
　それでもKKK君はめげることなく、６月４日（310回）には２本の横線を引いてカップルを希望通り成立させるアミダパズルを出題。もちろんこれは生徒会長選挙の立候補記念として出題したものであり、他の候補者に対して戦況を有利なものにしていく。

	そして６月25日（313回）の投票結果発表で、激戦の末KKK君が見事２代目生徒会長に就任したのである。副会長にはNOくんと浩樹くんの２人を指名しての生徒会が誕生した。そして公約通り『男女交際の自由化』を宣言し、これが後に博士や硬派ロード君（以下、硬派君・千葉県）を始めとする男女交際反対派との対立を招くことになる。 　７月30日（318回）にDD出題した際、『北海道・KKK君』と掲載された事で「あれはミスプリントだ！答えにいけッ。」と否定しつつ、【万力でサンドイッチを作ってるとこだ】と自らDD回答を披露する場面も見られた。
318回問題図

　その後のHRでの対立状況は語るまでもないが、博士は『校則第１条・ワシ以外の男女交際を禁止する』を掲げ、硬派君とともに男女交際に対して圧力をかけていった。もちろんKKK君も校則第１条を徹底無視し、９月３日（323回）には男女Ｐ学生それぞれの手紙を振り分けてカップル成立させる『カップルパズル』の出題で対抗した。
　そして硬派君はHDK（反男女交際派）を設立して同志を集めたのに対し、KKK君は生徒会直営の武器屋・ホテルなどの店舗を10月８日（327回）に開店。後に数多くの店舗をひとつの建物にまとめた『生徒会会館』の運営までに発展し、DK（男女交際派）の活動拠点となったのである。

　10月22日（329回）、PNを『夜叉』に改名（以下、夜叉君）。この頃になると、男女交際を奨励してばかりの生徒会に愛想を尽かしたうるとらぼうい君（以下、うるとら君・岩手県）が夜叉君に対抗し始めた。これに対して夜叉君は「うるとらよ。この際言うが、オレは夜叉を名乗った時点で、交際推進はやめたのだ。」と反撃。以後、夜叉君の元には梁井有菜くん（以下、有菜くん・徳島県）・芹香くん（大阪府）が彼の味方となり、うるとら君との争いは激化する（以下、赤文字はうるとら君・ピンク文字は有菜くん）。

　12月３日（335回）、会長に就任してから２度目のDD出題を行う。冒頭は言うまでもなく最多回答【ついに博士もこの下に……】を元に博士の葬式ネタで盛り上がるが、同時に夜叉君に対するやりとりも激しいものであった。

	「こんな奇人の図なんぞ、はき気がするぜ！」 「だれにものを言っている！ただではすまんぞ。」 「こんな問題を出すとは、こやつも落ちぶれたな！」（硬派君） 「今からこいつらの処刑を始める。授業は後まわしだ！」
335回問題図

　そして1988（昭和63）年１月21日（340回）。HR議長に就任していた横琴君（福岡県）が引退したことに目をつけ、生徒会長とHR議長の兼任を宣言する。翌週の１月28日（341回）には３代目生徒会長選挙の立候補者の受付が始まり、夜叉君は真っ先に立候補する。彼の立候補に対してうるとら君やスピカくんたちからの反対運動が活発化するが、２月25日（345回）の生徒会私信コーナーでは「オレにはまだやり残していることがあるのだ。もちろん選挙で勝ち取ってやるがな。」と会長戦出馬に強気な姿勢を見せていた。

　この頃のHRでは、名門のお坊ちゃま君（後の名門の貴公子→名門の御曹司・以下、名坊君・東京都）が親が政治家であることを水戸黄門の印籠並に見せつけて威張り始めていた。もちろんこれには全Ｐ学生からの反感を買い、夜叉君もこれに乗じて名坊君の排斥に力を入れたのは言うまでもない。

　３月10日（347回）にはPNを『沙迦羅』に改名（以下、沙迦羅君）。『より強い自分を作る為』とした目的での改名であったが、半年足らずで度々PNを改名する沙迦羅君の態度に人気は一気に暴落する。1987年度末の３月31日（350回）に行われたDD出題時は、PNに対する批判もみられた。それはどんなものだったかと言うと…？
「しかし書きにくいPNねぇ」（まっかな青りんごくん・静岡県）
「沙迦羅？知らんなぁ。オレの知ってる会長はKKKのはずだ！」（Tigers18君・茨城県）
「フッ。そうか、こんな記念回に剣は持ちたくなかったんだが……」
「それにしても、この出題者は節操のないやつだな。」
「こいつ、オレたちをバカにしてるんじゃねーのか？」（MAT☆MAX君・後のMAT松楠・以下、MAT君・岡山県）
「あの世でじっくり考えろ。ズバッ!!」

	そして、ごほうび賞を博士の要望で沙迦羅君に決めてもらう予定になっていた。しかし沙迦羅君が決めなかったので、編集部で協議した結果、春月くん（東京都）の【フラフープしているノミでは？】に決まった。（頼まれたことをキチンとやってくれないのだから、人気も落ちてしまうのも無理もないだろう。） 　その後沙迦羅君は４月14日（352回）から１ヵ月間休学するが、５月26日（358回）に復活。やり残した事をやり遂げるべく、３代目生徒会長選挙の活動に力を入れるが、結果は森崎達幸君（京都府）が当選した為、再選は果たせなかった。
350回問題図

　そして８月25日（371回）のひろばで、沙迦羅君はかつて自分は『バッファローマングレート』というPNで投稿していたことを明かした。
「いまこそ我が正体を明かす。『野牛』とはこの沙迦羅（KKK）のことだ！生徒会設立を提案したのも、暴力を始めたのも、お銀を登場させたのも、このオレよ！αスピカよ、言っておくがお前のケンカ相手をするために正体を明かしたわけではないぞ。」
　同時に北海道在住の高校２年生（1988年当時）であることも明かし、PNを『黥艾瓊（げい・がいけい）』に改名すると宣言した。ところがこのPNには常用漢字を用いていなかった為、編集部から『待った』がかかり「カナ文字でいくか、それとも常用漢字を用いた別のPNに改名して欲しい！」と要望があった。
　これに対し９月22日（375回）のひろばで、「おい編集部よ、まさかオレのPNが載らぬことはないだろうな。バーラのPNがのってるのに変だからな。」と、バーラ薔薇君（静岡県）のPNを理由に異議申し立てをする。しかし編集部から「『薔薇』は普通に社会で通用しているけど、『げい・がいけい』は使われてないの！」とあっけなく却下され、翌週９月29日（376回）からは最後のPN『李超元』でいくことになった。

　しかし、この時期に自らの過去をカミングアウトするにはあまりにも遅すぎた。なぜなら、『バッファローマングレート』時代から活躍した頃のKKK君（以下、KKK君）を知っている常連Ｐ学生はほんのわずかしかいなかったからである。更に、度重なるPNの改名で人気もすっかりなくなった為、９月29日（376回）にDD出題した時の冒頭では…。
「野良牛はエトロフ島で草でも食ってろ！」（MAT君）
「野牛め！今度は水牛にでもなれ！」（ういろう雷帝君・広島県）
「野牛ではない。超元と呼べッ！」
「こんな人が生徒会長だったとは！」（クリシュナくん・埼玉県）
「フッ、聞かぬわ！ドカッ。バキバキ！」
「あんな人は376（見習ろ）うてはいけませぬ。」（木蓮くん・兵庫県）
　と、常連Ｐ学生たちから野次られる始末であった。その一方でHRでは自らを『北の孤狼』と名乗り、「北伐の準備でもしておくんだな。」とＰ学生たちを煽っていたが、この時うるとら君は引退した事もあり最早誰からも相手にされなかった。

こうしてかつての栄光を取り戻せず、KKK君は10月20日（379回）に引退。コメントが紙面の片隅に掲載された様子が、余りにも淋しい去り際だった事を物語っている。 　この引退に対し、スピカくんは11月10日（382回）のひろばの紙面で以下のようにKKK君に呼びかけた。 「李超元、読んでたら反応しろ。ばか野郎！こんなＰ学でテメーのこと知ってるヤツなんてほとんどいねーに決まってるだろう。文句つけられたって仕方ねーじゃんか！なのに、いじけてやめるなんてお前らしくねえ!!お前みたいなやつとケンカしてた私がはずかしいやいッ。さっさと戻ってこい、とんまッ！」 　良きライバルとして歯に衣着せぬメッセージを送ったスピカくんではあったが、その後KKK君は二度とＰ学に復帰しなかった。もし、KKK君が1987年度の時点で正体を明かしていたら、その後のＰ学はかなり変わっていたかもしれない。しかし、なぜ都道府県名や学年・自分の過去を伏せた状況で投稿を行ったのか？今となっては、本人が語らない限りその真相を知る術はないだろう。 　そして度重なるPNの改名と会長就任時の偉ぶった態度がイメージダウンに拍車をかけ、寂しい引き際となった事を考えると、『ダメ生徒会長』の烙印を押された事は否めない。

　KKK君は1988年６月９日（360回）のひろばで、Ｐ学生としての在り方を次のように説いている。
「ひとつ言っておく。変な馴れ合いの友達気分は逆にＰ学をつまらなくする。それを悪いとは言わんが、ある程度にとどめておいた方がいいと思うのだ。Ｐ学は自分勝手な人間集団であっても悪くない。」

※以下の年月日に追記編集を行っている。
・2019（令和元）年９月14日
・2020（令和２）年６月22日
・2023（令和５）年11月13日　いずれもHRでのやり取りを追加した。

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