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Ｐ学生プロフィール 第37回 雪竜君（新潟県） |
| PN・（敬称） | 南竜（1990.2〜1991.11）→雪竜（1991.11〜）（君） |
| 在籍都道府県 | 新潟県 |
| Ｐ学入学年月日 | 1990（平成２）年２月８日（444回） |
| タイトル獲得数 | DD出題回数 ２回（563回、605回）
ごほうび賞獲得回数 ２回（580回、633回） イラスト掲載回数 ５回 標語掲載回数 １回（573回） |
はい、2004（平成16）年最初の更新である。今回はお米とお酒が旨く、2002（平成14）年のサッカーワールドカップをきっかけに県全体が大いに活気付いた新潟県からのパズラーを紹介することにしよう。新潟県はお世辞にも登場するＰ学生の数は多いとは言えず、その分有名なＰ学生がなかなか出てこなかった。しかし！今回紹介する雪竜君の登場により、それまで地味な存在であった新潟県パズラーのイメージを払拭したのである…。
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1990（平成２）年２月８日（444回）、PN『南竜』で入学。後に定番となったDDでの博士ネタは、３月１日（447回）に初めて掲載された。その回答は…【博士、この「チョコかけご飯」、マルにもらったのか？】であり、当時マルガリータ君（大阪府）から求愛されていた博士を茶化していた。その一方HRではHDK（反男女交際派）に入り、構成員勧誘に力を入れる。 その後６月７日（460回）にはQD（九州同盟）を、11月29日（485回）にはキグナス君（滋賀県）をそれぞれ攻撃するが、いずれも長続きしなかった。 |
| 447回問題図 |
1991（平成３）年１月17日（491回）、南竜君にとって最大のライバルが現れる。当時、新潟県に侵攻しては石油を独占しようと企むカステラ君（福島県）である。彼の傍若無人ぶりに、地価高野寛くん（後の高野寛美・以下、高野くん・新潟県）から手を組まないかと持ちかけられ、南竜君は必然的に高野くんと手を組んでカステラ君と戦うことになる。
２月28日（497回）にはカステラ君を初めて捕まえ、捕虜収容所に投獄。これが後に、『牢番人パズラー』のイメージが定着するはしりとなる。その後カステラ君との戦いは新潟VS福島で争うようになり、宮城･茨城両県と手を組んでカステラ包囲網を作り上げるほどまでに戦いはエスカレートしたのである（以下、青文字は南竜君・赤文字はカステラ君）。
| 1991 １・17（491回） | 「新潟県産石油を買ってくれたら、トリカブトもつけるよ〜。」 「豆腐の脳ミソ病は、どうやら伝染するらしいな。」 |
| ２・14（495回） | 「記念におひとついかが？新潟産の馬フンチョコよ。」（千夏くん・福島県） 「その中身は、毒入りの『バカステラ』よ〜ん。」（高野くん） 「そんな高級な物ではなく、単なるスポンジです。」 「そういうこと言うと、新潟の原油流出させるぞ。」 |
| ３・７（498回） | 「オレは石油採ったら新潟退散!!あんな雪国にいられっかよぉ。」 「今日もスポンジが、わけの分からんことをほざいてます。」 |
その後、私・稲川率いる生徒会と低電圧アール君（埼玉県）率いる反生徒会勢力の戦いが紙面で繰り広げられ、南竜君とカステラ君もこの戦いに巻き込まれていった。７月11日（516回）にカステラ君を再び投獄したが、カステラ君が反生徒会側についた為、南竜君は生徒会側について戦うことになった。
この戦いにより南竜君は刑務所を設ける。10月31日（531回）には当時博士が『浪曲子守唄』で騒がせていたことに目をつけ、刑務所内に『博士の歌聞かせ』という拷問刑を採り入れたのであった。
| 1991 ７・11（516回） | 「私を牢屋から出せ〜。」 「見ての通り、カステラを捕まえました。100ドルください。」 |
| ８・15（521回） | 「ヤツは我が刑務所の第１号入所者だ。おい良かったな？」 「うん。私も牢屋で考えた。」 |
しかし、11月７日（533回）にカステラ君が引退宣言。11月28日（536回）のひろばでは「カステラに感謝!!あいつがいなければ今のHRのおれはなかった。牢屋を空けて待ってるから、４月にはぜひ復活を！」とメッセージを送る。
そして、この日の紙面からPNも『雪竜』（以下、雪竜君）と改名。PNの由来は「この新聞を読むころは、うちの庭にも雪が降っているんだろうな。」という意味で名付けられた。
| 一方でDDでは博士ネタを絶えず送り続け、1991年秋頃になるとDDの結びで博士ネタが載ることが多くなった。 その中でも７月11日（516回）・1992（平成４）年７月16日（568回）・９月10日（576回）の問題図で載った博士ネタは３つとも同じ川柳を交えた回答であった。さて、その回答とはズバリ何であろうか？考えていただきたい（正解は最後で）。 |
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| 516回問題図 | 568回問題図 | 576回問題図 |
1992年１月頃からは、Ｐ学の治安維持に全く貢献しない地中海刑事君（以下、地中海君・千葉県）と林原无君（以下、无君・長崎県）に対し、様々な懲罰を与えたり刑務所の肥溜め部屋に連行させる場面が見られた（以下、オレンジ文字は地中海君・紫文字は无君）。
| 1991 12・12（538回） | 「お巡りさん。ポリスBOXはどこ？（道に迷った刑事）」 「あ、そこ右に曲がれば雪竜のブタ箱ですから、自分で行ってね。」 「やつらは警察じゃなく、『刑殺』だぁ〜!!」（傭兵オグマ君・愛知県） 「今日から雪竜刑務所は、戦争犯罪人と悪徳商人専用週間とします！」 |
| 1992 １・16（542回） | 「こちら无。ただ今玉に追われとります…至急応援……グシャ!!」 「ガシガシガシー!!」（玉姫くん・静岡県） 「ピーポ〜ピーポ〜。グシャ（息絶えた）。」 「右の２人！懲戒免職。」 |
| ２・13（546回） | 「ちっくしょーっ。チョコもらったやつぁ全員逮捕だぁ〜!!」 「右の者！始末書50枚!!」 |
| ３・19（551回） | 「ピ〜ポーピ〜ポー、ドカッ!!あ、だれかはねちまった。逃げよ。ピ〜ポーピ〜ポー。」 「皆さん、警官見たら110番、警官見たら110番!!」 |
こうしたやりとりが続く中、４月23日（556回）にカステラ君が復活。その為雪竜君とカステラ君との対立は５月14日（559回）に再燃した。カステラ君は新興宗教団体『愛のカ族』を設立した後、風車男ルリヲ君（以下、ルリヲ君・群馬県）と手を組んで『オモイデ教』を設立。当然のことながら雪竜君は２人を攻撃していくが、時同じくして『天空神教』を設立した天空神君（愛媛県）にもその矛先を向ける（以下、緑文字は天空神君・水色文字はルリヲ君）。
| 1992 ５・14（559回） | 「無許可の刑務所は、壊しちゃいましょう。」 「13階段を上ってるカステラ君。未練はないかね？」 |
| ６・11（563回） | 「オレ、今回のDDは答えたくないなぁ。」 「右の者のPNには、頭に『バ』がつきます。」 「おいブタ箱屋ぁ。オイラ食いっぱぐれそーだから、入れてくんない？」 「所長も所長なら、囚人も囚人だな。」（Mr.Mr.君・愛知県） 「半永久的中学生に言われる筋合いはないッ。」 |
| 雪竜君初のDD出題の冒頭にて。 | |
| 10・１（578回） | 「フフ、キミかわいい新入生だね。信者にしてあげよう。」 「♪僕の宗教へ入れよ〜（放禁）してあげるぜ〜（天空神）」 「あの宗教は、性教育がすごいんだってさ。オモイデ教が一番だよ。」 「お前ら、ワイセツ罪と婦女暴行罪を何回繰り返せば気がすむんだ？」 |
| 11・19（585回） | 「お嬢さん方、一緒に宗教しませんか？」 「きゃあ。天様よ〜。」（樹里くん・東京都） 「天様は私が咲きに目をつけたのよー!!」（右京くん・大阪府） 「右京くん、身体検査をするから、服を脱ぎなさい（バ神）」 「今日のニュースです。神のくせに、エイズにかかったバカがいるそうです。」 「昔から邪教の信者は火あぶりと決まってんだぞッ。」 |
| 1993 ２・11（596回） | 「農林水産省ご推薦の我が教団へ入ろう！」 「天様、私を天国に連れてってくださいませ〜。」（右京くん） 「ガキはお呼びでないよ!!」（樹里くん） 「バアさん、それは天様ではなくて豚だぞ。」 「やつらには、恋愛という文字はあまりにも似合わない。」 「天空神教なんてもう終わりだ！」 |
| ４・22（606回） | 「オモイデ教に入りなよ。」（白星みんくん・群馬県） 「あそこに入ると失踪しちゃうよ〜。」 「こいつは『不謹神』です。」 |
1993（平成５）年度に入ってからは新興宗教団体への批判を盛んに行い、５月20日（609回）には生徒会役員・宗教監視委員長に就任。就任から１ヵ月たった６月10日（612回）、それまで休学していた巫女くん（鳥取県）が復帰と同時に天空神教の実態を暴露した。これに注目した雪竜君は７月１日（615回）の紙面で「彼女の赤裸々な告白は全て確認ずみとのことです。」と、巫女くんを支持したのである。
その後の天空神教は、熱心な信者であった樹里くん（東京都）が脱会するほどの騒ぎに発展。様々な問題に揺れ動く天空神教に対し、雪竜君は辛辣なコメントで批判しまくった。特に７月22日（618回）と11月18日（635回）に言い放ったセリフ「バカは死ななきゃ治らない。神は死んでも治らない。」は、非常にインパクトの強いものであった。また批判の対象も天空神君に限らず、皇帝？君（徳島県）が教祖として活動する『？教』や退魔士メスロン君（埼玉県）の周辺で起こる女性問題に対してもその矛先を向けたのであった。
1994（平成６）年１月20日（642回）。天空神君が９代目生徒会長選に出馬したことに対し、雪竜君はもちろん批判活動を開始。名門の御曹司君（以下、名曹君・東京都）と天空神君の最下位争いを盛り上げるべく、徹底的に煽りたてたのであった。
| 1994 １・20（642回） | 「フッ、私はＰ学に女子の楽園を実現させてみせようぞ。」 「乙女心を知りなさい!!」（樹里くん） 「天空神にエイズ検査を!!」 |
| ２・10（644回） | 「ハートに１票を付けてくれたらOKだよ。」 「脅迫状入り、青酸カリ入り、カミソリ入り…今年も天空神はチョコをたくさんもらったようです。」 |
| この回のHR特集『Ｐ学ねるとんパーティー』での一幕にて。 | |
| ２・24（646回） | 「ジャ〜ン!!美しい女性の味方。愛の使者参上!!」 「昔、ヤツと女信者が３ピーしてたことは、公然の秘密です。」（退魔士メスロン君・埼玉県） 「今年は、天空神と名曹の激しい一騎打ちが予想されます（最下位の）。」 |
| ３・31（651回） | 「今回唯一の話題は、あの名曹に対抗馬ができたことでしょう。そうこいつです。」 「天様に投票しなかった愚か者はだれ〜!?」（世沙明くん・埼玉県） 「私が当選すれば、まばゆいばかりの生徒会になるであろう。」 |
その結果最下位は名曹君となり、天空神君はブービー賞となる。それにもかかわらず開き直った態度をとる天空神君に対し、雪竜君は攻撃の手を緩めることはなかった。
しかし４月28日（655回）、雪竜君は突然休学を宣言。彼の親友（Ｐ学とは関係ない）が交通事故により亡くなってしまい、『かけがえの なき本当の 友だとは ばかになるほど 泣いてから知り』と短歌を詠んだ。しかしその翌週、「よく考えてみたら、もっと多くの友人たちと別れようとしていた。」と復帰。HRで天空神君を攻撃する一方で、巫女くんの連れ子・天子ちゃん（京都府）が登場したことに対しては、「１歳と３ヵ月＋妊娠10ヵ月……計算が合わない…。」と批判したのであった。
DDでは盛んに博士ネタを載せていた雪竜君であったが、1993年11月４日（633回）に行われたＰ学祭・第２週目の結びとして掲載されたセリフ「国会議員の皆さん、これは世界を写した鏡のようなものだとお考え下さい。」がごほうび賞に選ばれる快挙を果たす。
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しかし、1994年４月からは極力博士ネタを抑えていたが、６月以降は再び博士ネタを載せまくる。これにはもちろん、Ｐ学生たちの笑いのツボを押さえまくっていた。10月27日（681回）のＰ学祭でのDDでは、ここぞとばかりに博士ネタを４つも掲載したのである。 ・【宇宙皇子「皆さん、博士の本名は『アホ（中略）オブツ』ですからね」】 ・【え〜と、1.5等身だな】 ・【（ボソっと）股下よりも眼鏡の方が大きい】 ・【博士は頭で寝小便をします】 |
| 681回問題図 |
その翌週の11月３日に、雪竜君は引退宣言。『大志とは 気長の元を 好む花 歩み続けよ 自分の道を』と短歌を残してＰ学を去る。しかし1995（平成７）年２月２日（693回）、「自分の存在が少しでもＰ学を面白くすることを願って復活します。」と引退宣言を撤回したかたちで復帰した。その回のHRでは、信者のほとんどが脱会していった天空神教に対し「ハーレムが いつの間にやら 掘っ立て小屋（３回くり返す）」と、川柳で皮肉っていた。
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ところが復帰早々、Ｐ学の閉校が発表されてしまう。３月16日（699回）のHRでは、「次に何をやるかさえ言わずに、ただやめるでは、夢も希望もありゃしない。」と急な閉校発表を批判。３月23日（700回）に行われた最後のDDでは、博士ネタで回答。【生き埋めにされた博士が5600年の間見続けて来た風景でした】と、実に彼らしい回答で締めくくったのであった。 |
| 700回問題図 |
実は1992年４月２日（553回）のひろばにて、雪竜君が中学校を卒業した際に以下のようなエピソードを綴っている。
「卒業にあたり感謝の意を少々。どうやら我が苦難の３年間も終わったようで、博士ネタのパワーが衰えるかなぁ。なんせ、先生と生徒のぶつかりが多いクラスで、私が間に入り一応の平常を保ってました。疲れるし腹が立つし悲しいし、この最悪の状態を克服する手段の一つがＰ学でした。Ｐ学がなかったら、クラスは解体してたか…。想像力と精神力を自身にくれて、ありがとう!!」
実際の学校生活で苦労していたようだったけど、Ｐ学でこうした問題を解決出来たのは本当にスゴい！博士ネタのパワーが衰える事を心配してたようだけど、その後も衰える事はなかったのだから尚更スゴい（笑）！
毎中時代のＰ学が閉校し、MAT松楠君（鳥取県）が主催する『インターネットパズラー学園（現・ドルードル学園）』でも積極的に回答を送っていたが、ここ最近は鳴りを潜めてしまった。毎中時代に活躍していたパズラーたちが復帰しつつある中、彼の回答が再び見てみたいと思っているのは私だけではないはずだろう。1995年３月30日の卒業式の際、雪竜君はお別れ伝言板に往年の名曲の歌詞でメッセージを残している。
The answer is my friend, browin' in the wind. （その答えは友よ、風に吹かれてみなさい。）
ボブ・ディラン『風に吹かれて』より
※516回・568回・576回の問題図で掲載された雪竜君の回答…【コエダメや 博士飛び込む KUSOの音】
※…2020（令和２）年６月13日に追記更新。HRでのやり取りを追加した。