Ｐ学生プロフィール　第83回　お銀くん（愛知県）

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Personal Data

　2020（令和２）年最初のＰ学生プロフィールは…小学生で入学して、紙面を我が物顔とばかりに賑わせたお銀くんである。当時から小学生パズラーは東京ハレツ君（以下、ハレツ君・大阪府）が「このコーナーを小学生で占拠しよう！」と呼びかけた事で、紙面内での抗争にエスカレートしていった。そしてお銀くんもまた、ハレツ君とは別の形で紙面をにぎわせたのである…。

　1984（昭和59）年12月６日（184回）にお銀くんは入学（ちなみに、当時小学５年生）。この時は「小学生と女はすっこんどれーッ。」と、英雄ペルセウス君（後のバッファローマングレート→KKK・以下、バッファローマン君・北海道）が男尊女卑路線を貫き通していた。これに対しお銀くんは「女をバカにしたヤツはあたいが許さないよー。あたいは血の気が多いんだからねーッ。」と女尊男卑路線で対抗する。
　12月27日（187回）では、「女子の皆さん、スケバングループを結成して、男どもをテッテー的にいじめませう。」と呼びかけ、翌年1985（昭和60）年２月７日（192回）から本格化していく。

　では、当時の紙面のやりとりを見ていこう（以下、青文字はお銀くん）。

1985　３・７（196回）	【これは『お銀』が寝小便したフトンじゃー】（謎の男パピプペポ君・東京都） 【私にブン殴られたお銀の顔でーす】（かーいい女の子くん・京都府） 「フザケやがってー、てめーらいっぺん死ねッ。」 「かーいいお銀くん！男どもを一緒にやっつけよーぜ！」（万金丹あんくん・後のαスピカ・京都府）
３・21（198回）	「よし、ごほうび賞といくか。」（博士） 【古井戸や　お銀飛び込む　水の音】（影の声君・福岡県） 「これに…」（博士） 「ふざけんじゃねー！よーしッ」 「あー違います、違います。【胃酸過多の50円玉】（パズるパズればパズるとき君・静岡県）にしときます。」（博士）
３・28（199回）	【ふろ場で転んだ博士】 「ボツ！」（博士） 「何だとーッ」 「い、いや傑作ですゥ。」（博士） 　ちなみにこの回から、小菜女（さなめ）くん（愛知県）が入学。「お姉さんたちィ、お銀をいじめるのやめてくんなーい？」と、お銀くんの味方につく。
４・11（201回）	【コールタールの中にぶち込まれたお銀じゃー】（マンダム君・東京都） 「いいぞいいぞー」（博士） 【目標はお銀ッ、打てー、ドカーン!!】（ブロッケン大佐君・岡山県） 「やったーっ。」（博士） 「やい博士！死にぞこないのくせして、あたいにケチつけようってのかいッ。」 「いいえ、ワシャ別にそのー。」（博士）

　４月４日（200回）では、飾り職人の秀くん（以下、秀くん）とゴム紐屋の竜くん（以下、竜くん・共に東京都）がお銀くんに宣戦布告。その後お銀くんの元には鉄女28号くん（東京都）、ヤネウラ３くん（愛知県）がついた事で、女子Ｐ学生同士による『お銀戦争』へと発展していった。
　博士はこの戦争を止めさせようとしてもオロオロするばかりで、秀くんは４月25日（203回）の紙面にて「銀、銀、銀の世の中で、泣くのは弱い博士ばかり…。」と、『必殺仕事人IV』のオープニングナレーション（※）をもじってこの様子を皮肉っていた。

　『お銀戦争』が回を重ねる事に過激になっていった為、５月９日のHRは『銀・ギンコーナー』と改称するまでとなった。ちなみにこの回のやりとりでは、博士の見方につくNOくん（福岡県）がお銀くんに毅然とした姿勢でお銀くんに対抗した。その時のやりとりは以下の通り（以下、赤文字はNOくん）。

「博士よ、自分の好きな女の子ばっかヒイキしてると、チト痛い目にあうよー。」
「いやワシは別に…。」（博士）
「博士、お銀がいじめたら、私が助けてあげるからね。安心おし！」
「ハーイ。」（博士）
「こらお銀ッ。だまってりゃ調子に乗りやがってー。中学生を甘く見るなよ。私は怒るとこわいんだぞ!!」
「そうだそうだー。」（博士）
「関係ないやつは黙ってなッ！」

	５月23日（207回）の問題図は本来５月２日（204回）に掲載されるはずだったが…編集部の手違いで行方不明となった為、この日に繰り下げとなった。 　DDでは【月に大きなカサがかかってるから、明日は傘をお持ち下さい。】と珍しく真面目に回答するお銀くんであったが…。『博士つるし上げコーナー』と改称されたHRでは、「コラッ、今度こんなマネしたら、半殺しですむとは思うなよ！」と博士を脅すお銀くんであった。
207回問題図

６月６日（209回）には、博士が出題した『コンビ当てパズル』が掲載される。まずは博士からの解き方を…。 「ウヒヒヒ、左を見てくれ。だいぶ前に『夢のタッグチームを作ろう』という提案があったよな。左のはその中の『３組』のコンビなのじゃ（この場合、ABCの組とXYZの組がペア。） 　さて、そのペアを各自で自己紹介してもらうことにしたのだが、右側のセリフでしゃべっている３人はみんなウソつき者で、本当のことを言ってないわけ。つまりウソなんだな。さあ、では本当の３組のコンビは誰と誰なのだろう。それを当ててもらいたいのだ。 　ヒントを与えよう。ABCを横に、XYZを縦にして表を作ってみな。すぐ分かるよ。 　それにしてもワシの描いた絵、結構うまいだろう。ウヒヒヒ。みんなよく似てると思うな。ウヒ、ウヒ、ウヒヒヒヒーッ。」 　そして６月27日（212回）のHRで、どうなったかというと…？ 「おい博士ッ、あの絵はもちろん命を捨てる覚悟で描いたんだろうな!!」（バッファローマン君） 「どこが似てるって言うんだよ。ぶっ殺してほしいのかいッ。」 「オレはもっとハンサムで男前なのだッ。」（ロンメル将軍君・以下、ロンメル君・岡山県） 　…と、お約束の展開となったのである（パズル解答は最後にて）。

　７月11日（214回）、お銀くんはPNを『死神の由羅』と改名。相棒である小菜女くんも『鬼神の波豆』と改名した事で、その矛先をロンメル君にも向けたのである（このページでは混乱を避ける為、『お銀』『小菜女』で統一する）。この日のやりとりは以下の通り（以下、緑文字はロンメル君）。

「フン！ロンメルなんか女子にビビって、いつもトイレに逃げ込んでるんだろッ。」
「ガラの悪い下郎は近寄るんじゃないッ、けがらわしい!!」
「やいロンメル!!ケンカに気品や風格が関係あるかい、そういうイヤミが気にくわないんだよーッ。」（小菜女くん）
「お前らと私は身分が違うのだよ、バカどもめがッ!!」
　ちなみにこの日は竜くんが「豊田商事の金騒動の次は『銀』騒動かよーッ。」と、当時の時事ネタでお銀くんを攻撃していた。

　その後もロンメル君との対立は続いていったが、８月１日（217回）に「お前らに私が追い出せるわけないよッ。せいぜいケガしないように気をつけるんだね！」と言ったのを最後に、お銀くんは小菜女くんと共に姿を消してしまった。
　８月29日（221回）のHRでは竜くんが「由羅のヤツめ、中学生にもなんねェうちに、落ちこぼれてやんの。ザマーミロてんだ!!」とあざ笑っていた事もあり、お銀くん派だった女子Ｐ学生の勢いも次第に衰えていった…。

　実質投稿期間はわずか８ヵ月。しかも中学生にならないうちに引退してしまったお銀くんであったが、スケ番スタイルで男子Ｐ学生に対抗した姿は、当時の紙面に非常に強いインパクトを与えた。こうした彼女のスタイルは、後の玉姫くん（静岡県）や恋姫様（神奈川県）に引き継がれていったのである。

（※）…『必殺仕事人IV』のオープニングナレーション（語り・４代目中村梅之助）
「近頃世間に流行るもの、押し込み強盗、高利貸し、賄賂をもらうえれえ人。金、金、金の世の中で、泣くのは弱い者ばかり。涙を拭いておいでなせい。恨みを晴らす仕事人、陰膳すえて待っておりやす。」

【コンビ当てパズルの解答】…ロンメル君とぼくドンちゃん、バッファローマングレート君と馬場Jr君、お銀くんと東京ハレツ君

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