Ｐ学生プロフィール　第21回　F15イーグル君（長野県）

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Personal Data

悲しくなってふと空を見上げたらカレーパンマンが飛んできて、
「僕の中身はゲロなんだ」と言ったので決めました。（本当は何となく、です。）

MAT松楠君編集・『Ｐ学レースデータ集・89年度版』より

　PNの由来を上記のようにユーモアに表現し、Ｐ学紙面でもDD・HR・イラストのセンスはどれをとっても良しのＰ学生…。その彼こそが今回紹介するF15イーグル君（以下、イーグル君）である。データを見てもお分かりのようにタイトルの多さは誰もが羨むほど。だが、入学当時から華々しく活躍したかと思えばそうではない。入学当初は非常に地味な活躍の連続であったのである…。

　1987（昭和62）年５月７日（306回）に入学したイーグル君であったが、DD・HRともに目立った活躍はなくたまにイラストで載る程度であった。1988（昭和63）１月７日（338回）には博士のイラストを元にしたDDパズルを出題。「何をしているところか？」を答えるものであったが、出る回答のほとんどが博士をけなすものであった。その為博士からの怒りを買ってこの回のごほうび賞はなしとなったのである。
　しかしその翌週の１月14日（339回）から本格的に投稿を開始し、HRでは博士イジメに専念する。６月２日（359回）には３代目生徒会長選挙に出馬するも落選してしまう。

そしてこの年、心☆必くん（長野県）が『信州を愛する委員会』を設立。長野県パズラーの奮起に期待したい彼女の声にイーグル君が真っ先に応え、瞳くん（長野県）と共に紙面上で頭角を現すようになる。それを照明するかのごとくイラストでの掲載が多くなり、この年のイラスト大賞にももかぐやくん（岡山県）と共に受賞。 　翌年の1989（平成元）年には博士をモデルにしたイラストが多く掲載。その中での最高傑作なのが、信楽焼のタヌキの置物をモチーフにした『博士ダヌキ』が３月９日（397回）に初めて登場。この博士ダヌキがイーグル君の博士イラストの定番となり、多くのＰ学生からの好評を得ていく。 　それではここで、イーグル君の博士ダヌキのイラストをご覧あれ！

【季節ネタ】

○○の秋シリーズ 1989年９・10月			お正月 1990(平成２)年１月	クリスマス 1990年12月	第３回Ｐ学祭 1991(平成３)年11月	1991年での忘年会

【DD回答ネタ】

【左】1990年10月４日（477回）、イーグル君がDD出題した際に掲載された博士ダヌキ  【右】12月13日（487回）のDD回答を元にした博士ダヌキ

	また、DDでも持ち前の才能を徐々に発揮し始める。1990（平成２）年９月27日（476回）に迦楼羅王レイガ君（群馬県）が出題した問題図に対し、２つの回答・【ひっくり返されないうちに、早々とちゃぶ台から避難した皿さ】と【アップダウンクイズで、地球に負けた太陽です】でごほうび賞を獲得し、多くのＰ学生を驚かせる。
476回問題図

　1991年２月21日（496回）にはPNを『反戦イーグル』と改名。当時、湾岸戦争が起こっている最中でありそれを考慮しての改名であったが、戦争がおさまった頃の５月23日（509回）までこのPNで投稿を行った。
　更に当時、大日如来君（後の軍司將軍・以下、大日君・宮城県）たちが「DDで１人２答はDD掲載の自由が奪われて不公平！」とひろばで訴えていたが、イーグル君は３月14日（499回）の紙面で、DD回答の本当の自由の意味について『自由って何だ？』をタイトルに、敢えて大日君たちを名指しせずに以下の様に述べている。

「少し乱暴な口調になるが、最近口にされ始めてる『自由』について言わせてもらう。
　『自由な』Ｐ学を唱えてる連中、お前ら皆自由の意味を取り違えているぜ。お前らが言っているのは『自由』でなく『平等』だ。お前らは、言い換えれば実績に関係なく同じ給料を要求しているんだ。本当の自由ってのは、常に競争の理念を含んでるんだ。言葉で遊んでるＰ学生が、言葉の定義を知らねぇままで軽々しく重い言葉を口にするんじゃねぇ!!

　もう一つ、言いたいことがある。お前らが望んでいる『掲載の平等』についてだ。
　これが実施されたらどうなるか、特権回答がなくなることによってDDのレベルが下がり、HRからは連続のセリフがなくなる。結果、Ｐ学全体のレベルが著しく下がり、Ｐ学は今よりもっとつまらなくなる。

　そんなＰ学読んで、お前ら本当に楽しめるか？レベルが下がるとは限らない？大甘だよ。今までに出来なかったことが制度が変わっただけですぐに出来るはずないだろ！お前らが望んでるのは結局自分たちが載りたいというチンケな自己満足なんだ！下らねぇ目先の利益にしか目がいかねぇようだったら、同人誌でも作って勝手にやってりゃいいんだ！Ｐ学に載せてもらってるという立場をわきまえろってんだ！

　それにな、そんなＰ学が世間的には認められる訳ねぇだろ！読者は皆呆れちまって、ついには一人も入ってこなくなるぜ！Ｐ学だって、新聞社にとっては立派なビジネスなんだ。Ｐ学は俺達のためだけにあるんじゃねぇんだ!!
　そんな下らねぇこと考えてる暇があったら、DDの答え練るなりして自分のキャラクターを高めろ！努力もしねぇでブーたれるなんて百万年早いぜ!!

　俺はとにかく面白いＰ学を読みたいだけなんだ。この気持ちを少しは理解して欲しい。最後に文字ばっかりでゴメン。」

　この様に過激発言を行ったイーグル君であるが、この年の４月からは紙面上で様々な活躍を見せ始める。
　まず４月18日（504回）。４月１日付で引退宣言し、兄妹で２人１役をやっていたことを発表する。しかし翌週からも投稿を続けていたこともあり、結局この引退発表は『４月１日付＝エイプリルフール』ネタであることが判明。

　更に４月25日（505回）。ひろばでＰ学500回記念本『MEMORIAL』の制作を発表。これはDDパズルの歴史・イーグル君独自の批評文を加えた『Ｐ学用語事典』などが掲載されたものであり、８月に完成する。しかし、改良点や不満点が残ってしまった為、より充実した改訂版『MEMORIAL・II』を翌年の1992（平成４）年に発行。より充実した内容にしとう学園長からも絶賛するほどであった。

　その一方で信州を愛そう委員長に就任。イーグル君独自の辛口文章でＰ学に対する思いを綴った社説コーナーや、地元長野県の名所案内コーナーなどを掲載した『信濃毎日新聞』を月１回のペースで発行し、長野県のアピール活動に力を入れ始める。この活動は、1992年５月に委員長の座を寛明くん（長野県）に引き継ぐまで続いた。

　そして1991年７月25日（518回）、イーグル君はHRで大いに活躍の場を得る。それはこの年の商店街ブームに乗じ、カラオケBOXを開店する。これが大当たりするのだが、博士が歌う『浪曲子守唄』によって騒音公害が発生する原因を作ってしまう。ちなみに博士はこのネタを事ある度に使うことが多くなり、Ｐ学生たちを大いに苦しめたのである。

　1992年４月23日（556回）。カラオケBOXで稼いだ資金で、商店街ブーム時の商売敵であった羅魔流くん（大阪府）のラーメン屋を買収。彼女をイーグル君の傘下に置き『イーグル商事』を設立したのである。その後は事ある度に羅魔流くんをこき使うも、イーグル君に反抗する場面がしばし見られた。これが元で、イーグル君と羅魔流くんは『切っても切れない腐れ縁』の関係へと発展していくのである。

　イーグル君はこれだけにとどまらず、５月21日（560回）には猛虎女帝くん（京都府）の武器屋・８月13日（572回）には遊奇耶魔土くん（以下、耶魔土くん・大阪府）の風俗店『遊奇館』を次々と買収。特に耶魔土くんに対しては、彼女の店で働く林原无君（長崎県）の引き抜き工作を行ったりと次第に権力を増していく。
　８月27日（574回）には、イーグル商事の進出は生徒会までに及んだ。当時の生徒会長・電撃魔神君（栃木県）を生徒会長の座から引き摺り下ろそうと企てたのである。これにより両者の対立が始まるが、羅魔流くんと胡桃沢薫流くん（千葉県）を巻き込んでの騒ぎへと発展した。

　1993（平成５）年２月11日（596回）、600回記念イベントとして博士の出生からＰ学に着任するまでの歴史を描いたドラマ『悠久のハゲ』を行ってみてはどうかと提案する。この企画は偶然にもＤ万隆龍君（後のたか龍β・東京都）も提案していたが、編集部によって２人の意見が採用。様々な歴史上の登場人物をＰ学生たちが演じながらのドキュメンタリードラマ（!?）となったのである。

　４月１日（603回）、イーグル君は大学進学によりＰ学との両立が難しくなって来たため無期休学を宣言する。以前にエイプリルフールネタを行っただけに、今回もか…？と思われたが、この日から３ヵ月間休学に入る。しかし、無期休学＝引退と言うわけではなかった。３ヵ月間の充電期間を経て７月１日（615回）に復帰。大学進学に伴い東京都に引っ越し、関東パズラーとして活動を再開した。

　関東パズラーとしての最初の活動は、何と言っても８月19日（622回）に農業改革宣言を行ったことであった。これにより「日本全国、オラが畑にしたる。」と意気込んだイーグル君は真っ先に東京都の耕作に力を入れ始める。彼のこの活動に信楽もみぢ君（広島県）や杜野都くん（宮城県）、源信忠君（大阪府）たちが彼の農業改革活動を手伝う者が出れば、羅魔流くんやMr.Mr.君（愛知県）のように活動を頻繁に妨害する者まで出始めた。

		イーグル君は東京都に飽き足らず、10月７日（629回）には農業改革活動の場所を埼玉県にも進出し、その１ヵ月後の11月18日（635回）には埼玉県を永久保護地に編入。更に1994（平成６）年１月13日（641回）には「天は人の下にホモを作り、ホモの下に埼玉県民を作る」と埼玉県パズラーをこき下ろし、彼らを強制的に耕作活動に従事させていた。 　これにより蓄積した埼玉県パズラーの不満は、イーグル君がDD出題を行った３月24日（650回）の紙面上で一気に爆発する。この日は埼玉県パズラーや羅魔流くんからの攻撃を受けるだけではなく、青柳ういろう君（広島県）から「彼は老人会NO.6だぞ。でもやっぱボケてるぞ。」と突っ込まれる有様であった。
650回問題図

　イーグル君は４月７日（652回）から２ヵ月間、再び休学する。そして６月２日（660回）に復帰早々、『新・イーグル商事』を設立し女子Ｐ学生に対象に秘書の募集を行う。この呼びかけに渚飛都くん（兵庫県）・春うららくん（静岡県）・山吹りんらくん（埼玉県）が彼の秘書になり、名門の御曹司君（東京都）を骨抜きにすべく、秘書を使ってあの手この手の作戦を繰り広げた。
　更に７月21日（667回）にはPNを『イーグルの若大将』と改名し、「青春を謳歌したいなら我が社へ入りたまえ！」と社員募集に力を入れるイーグル君であったが、彼の周辺では羅魔流くんやハンマー百ｔ君（東京都）による良からぬ噂が目立ち始め、10月20日（680回）からは秘書たちから待遇不満の声が上がってしまう。これによりイーグル君は11月以降から完全に姿を消してしまい、『新・イーグル商事』もあっさりと忘れられる運命をたどったのである。

　イーグル君の去り際は引退宣言もなく地味なものであったが、最後の最後でＰ学生たちから大いにウケたことをイーグル君は行った。それは７月14日（666回）の編集部訪問特集と10月27日（681回）の第６回Ｐ学祭・DD大授業参観であった。
　編集部訪問の時、イーグル君は全て学園長のセリフで演じ、「減俸！」「降格！」「謹慎！」「君はクビだ〜！」と博士を攻撃。Ｐ学祭の大授業参観では問題図をネタに、博士に代わって毎日新聞配達員・アルバイト・編集長・学園長の役のセリフで「どもども。」を連発。
　この２つの活躍はまるで、ろうそくの残り火が最後に周囲を一層明るく照らして消えるようなものであった。イーグル君はＰ学生たちに笑いのツボをおさえたセリフで大いに目立てよ！と呼びかける形でこのセリフを載せ、Ｐ学を去っていたのだろう。

　そして、Ｐ学王レースでも第３回・第４回と２年連続で制覇するだけでなく、DD・HR・イラスト部門で全て１位を獲得。６年間の通算成績も１位となったのである。イーグル君、君はあらゆる面で力を発揮できた素晴らしいＰ学生だったよ。ホント！

※…2019（令和元）年11月２日に追記編集あり（博士ダヌキのイラストを追加した）。

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