Ｐ学生プロフィール　第43回　ドルードル・ズルヤスミ君（山口県）

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Personal Data

　さて、Ｐ学生プロフィールも全国一巡まであと数えるほどになり、今回は『あなたもパズラー（以下、あなパズ）』から投稿しつづけたＰ学生にスポットを当てて見ることにした。開館当初はあなパズ開始時代のバックナンバーを所有しておらず、入手機会もなかった為に、創世記パズラーのプロフィール掲載が出来なかった。
　しかし広島に移り住んだ際、状況は一変する。広島市こども図書館に毎日中学生新聞のバックナンバーがあなパズ開始時代から保存されていることを知ったからだ。これにより14年間のDD年表はもちろんのこと、創世記パズラーのプロフィール掲載が可能になったからホントに広島市こども図書館には感謝感激の気持ちでいっぱいである。

	そこで今回は、山口県から投稿を続けた創世紀パズラーのドルードル・ズルヤスミ君（以下、ズルヤスミ君）を紹介することにしよう。1981（昭和56）年12月10日（32回）に入学したが、当初は本名で掲載された。この時の学年は何と小学６年生！この時から小学生や高校生も投稿していた背景があった為、中学生パズラーに負けじとばかりに活躍していたのだ。 　そして翌年の1982（昭和57）年１月７日（34回）にPNを『ドルードル・ズルヤスミ』と改名。その回でズルヤスミ君はDDで【しとうさん、正露丸じゃ痔は治りませんよ！】と、学園長に突っ込みを入れていた。
34回問題図

　その後もズルヤスミ君は時折博士や学園長ネタを織り交ぜながらDD回答を続けていく中で、ごほうび賞を獲得していく。しかし1983（昭和58）年８月18日（118回）に投稿したのを最後に、ズルヤスミ君は長期休学に入る。その日から半年が過ぎても復帰の気配はなく、1984（昭和59）年４月26日（152回）にMr.トータス君（以下、トータス君・奈良県）が、「ところで、最近ズルヤスミ君を見ないけど、彼引退しちゃったの？」と紙面で案ずることもあった。

　トータス君のコメントが載ってから１ヵ月後の５月17日（155回）、ズルヤスミ君は復活する。その際「長い間休んでどうもすみません。気分一新、新人のつもりでこれから頑張ります。」とコメントを載せた。ただ９月27日（174回）に、改名したことを知らなかったオックス君（東京都）から「ところで最近またズルヤスミ君を見かけなくなったね。」と突っ込まれる一幕もあったが…。

	それから１ヵ月後の６月21日（160回）にPNを『ドラゴン作戦』と改名（以下、ドラゴン作戦君）。彼が復帰してから３ヵ月の間にごほうび賞を３回獲得し、DD回答のセンスのよさを発揮していく。ちなみに、３回獲得したうち７月19日（164回）のごほうび賞は投票により選ばれている。また1985（昭和60）年２月21日（194回）では【クイズ、これはどこの国でしょう？　答え・ビルマ（ビル間）です】とダジャレをとり入れていた。
194回問題図

　この頃の紙面では、バッファローマン・グレート君（後のKKK・北海道）が生徒会役員の設立を提案していた。ドラゴン作戦君はこの時理事長に立候補していたが、生徒会長にほとんどのパズラーが立候補していた為に生徒会役員の設立はお流れ。もちろん彼の理事長就任もなくなってしまった。
　更に２月28日（198回）に博士が出題した『席当てパズル』の中にドラゴン作戦君も登場していたが、博士のへたくそな似顔絵に抗議していた。名称が『パズラー学園』となった頃には高校生パズラーとなり、更なる活躍が期待されたが、４月18日（202回）での投稿を最後に引退してしまう。この時は引退のコメントがなく、復帰を願う声もなかった為非常に淋しい幕切れとなってしまったのである。

　小学生から投稿していたＰ学生と言えば、東京ハレツ君（大阪府）・名門の御曹司君（東京都）・玉姫くん（静岡県）などが挙げられる。しかし彼らは皆、HRで強烈な個性を発揮していた為、ドラゴン作戦君のようにDDで発揮する小学生パズラーは少なかった。ただ彼の場合は、HRがなくDD回答だけが掲載されていた頃の時代であった故に、DDで発揮できたのだろう。

　なおその後の山口県であるが、1990（平成２）年３月８日（448回）に柏電君（入学当初のPNは『あきんどまん』）が入学。投稿期間が４年と長い方に入るがDD・HRともに頭角を現すことなく、地味な存在であったことは否めなかった。もっともドラゴン作戦君の引退後、山口県からの参加者が非常に少なかったこともあったし…。

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